導入までの流れ

  • Step01

    OATや販売店へ連絡

    まずOATやJAなどの販売店にご相談ください。

  • Step02

    原水分析

    新規導入のための原水分析を実施しています。点滴チューブを利用するため、チューブの目詰まりの原因となる鉄やマンガン、カルシウム、炭酸水素イオン濃度をチェックします。

  • Step03

    システム設計

    導入するハウスの面積・作物・作型等を考慮し、液肥混入機の型式・区画数(系統数)などを決定します。

  • Step04

    設置施工

    システム設計で決まった内容で施工を開始します。

  • Step05

    試運転

    システムの動作確認をし、操作方法などを説明いたします。
    (液肥ポンプ動作、各系統水量、原水圧力、水漏れなど)

  • Step06

    栽培開始

    栽培を開始できる状態になりました。作物の定植時期が来ましたら栽培を始めましょう。

原水分析

使用可否の判定基準

養液土耕栽培に使用できるかどうか、各成分ごとに基準を設定しています。
特に問題になる成分として、鉄(Fe)・炭酸水素イオン(HCO3)・塩分(Na、Cl)があげられます。

Fe

井戸水などで鉄分が多いと茶色の沈殿を生じて、点滴チューブや配管の詰まりの原因になります。
金気(かなけ)の水ともいわれます。

HCO3

炭酸水素イオンまたは重炭酸イオンのことで、この成分が多いと水がアルカリ性に傾きやすくなります。肥料希釈液がアルカリ性になると、溶けているりん酸とカルシウムが反応して配管内に沈殿が生じやすくなります。

Na・Cl

土壌中にこれらの成分が蓄積して、濃度障害が発生しやすくなります。

水素の判定基準表 (OATアグリオ 社内判定基準) (単位:ppm)

水質 pH EC NH4-N NO3-N P2O5 K2O CaO MgO MnO
A <7.0 <0.15 <2 <5 <5 <5 <20 <10 <0.05
B <7.3 <0.30 <5 <10 <10 <10 <50 <30 <0.10
C <7.6 <0.60 <10 <50 <50 <50 <80 <40 <1.0
D >7.6 >0.60 >10 >50 >50 >50 >80 >40 >1.0
水質 B2O3 Fe Cu Zn Mo Na Cl SO4 HCO3
A <0.05 <0.1 <0.05 <0.05 <0.05 <10 <10 <30 <30
B <0.10 <1.0 <0.07 <0.07 <0.07 <50 <50 <50 <70
C <1.5 <3.0 <0.1 <0.2 <50 <70 <70 <150 <180
D >1.5 >3.0 >0.1 >0.2 <0.1 >70 >70 >150 >180

A:問題なく使用できます 
B:使用できます 
C:栽培に支障が出る場合があります 
D:栽培には適しません
※有機成分や沈殿物が生じる原水も使用できません